源氏物語を語る上で忘れてはならない物語後半の舞台、宇治。その地に平成10年に開館した「宇治源氏物語ミュージアム」は、復元模型や映像を通じ源氏物語と平安の世界に親しめる博物館として高い評価を受けています。 ここでは常設展示を中心に、同ミュージアムが再現する優雅で華やかな世界の一部をご紹介いたします。

 
 


 

「源氏物語ミュージアム」常設展示室では、長編小説『源氏物語』を物語の筋ではなく、物語の雰囲気によって紹介しています。 「春の部屋」は、平安時代の最高の貴族で、最大の富と権力を持っていた光源氏が活躍した華やかな光りの世界です。

光源氏なきあと、物語の主な舞台は宇治に移ります。宇治は秋です。 常設展示では、宇治の地に立ち寄った薫が八の宮邸に住む大君・中君を見初める宇治十帖でもっとも有名な「橋姫」の場面 を再現。部屋全体を覆う月の光が、宇治十帖の憂愁を一層強めます。

 

映像展示室では映画「浮舟」(監督・篠田正浩)を上映。ホリ・ヒロシさん制作の人形を使って、映像で宇治十帖の世界に迫ります。また、図書室には平安時代の発音そのままに源氏物語を朗読したビデオも用意。当時を偲ばせる映像・音声で源氏の世界に親しんでいただけます(朗読ビデオ近日公開予定)。

 


源氏物語ミュージアムでは、源氏物語や平安時代の文化などを様々な切り口で専門家が語る独自/連続講座や講演会を開催しています。 2001年度からは、興味のある講座について、講義録をオンデマンドテキスト(註)としてお求めいただくことも予定しています。 お好きな講義録(音声をテキスト化したもの)をご注文に応じて1篇から印刷・製本してお届けいたします。